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居眠り半睡の「とほほ」な生活~^^!

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【薬】昔のお医者さま>葛根湯!@江戸を歩く


葛根湯(かっこんとう)


 


煎じ薬は、煎じる手間がかかりますが、

効き目が素早く出る特徴があります。


漢方エキス剤をお湯に溶かして味わってみると、

煎じ薬とは「香り」・「」ともに差があることに気付かされます。


 


 そこでいえることは、

効き目が家庭で作った煎じ薬とはまったく一緒とは言えない」

ということで、効き目の違いを歴然と体験する場合があります。
   


 


葛根湯(かっこんとう)は、漢方方剤の一。出典は傷寒論・金匱要略。




構成生薬

・葛根

・麻黄

・桂枝

・芍薬

・生姜

・大棗

・甘草


 


 基本方剤である桂枝湯(桂枝・芍薬・生姜・大棗・甘草)に葛根・麻黄を加えたもの。

表寒証用の方剤。桂枝湯は弱い発汗薬で、これに強い発汗薬である麻黄を加え


より発汗作用を強化した。

 また、葛根には鎮痛作用がありとくに首筋の凝りをとる作用があるとされる。

芍薬は漢方薬の代表的な鎮痛剤の一つ。生姜大棗は方剤全体の副作用を緩和する


目的で双方で多数の方剤に使われる。

 甘草には元来喉の痛みをやわらげる作用があるが配合されている量が少ないことから

あまり効果が期待されておらず、副作用を緩和する目的で加えられたと考えられる。




 原典には、葛根麻黄を先に煎じ、後から他の生薬を加えてさらに煎じるとされている。

この方法は麻黄の主成分であるエフェドリンをより多く抽出することができる。
 


   


適応




風邪の初期で寒気があり、肩や首筋のこり頭痛鼻詰まりなどの症状。

強い発汗作用があるので通常汗をかきやすいものには不向き。

咳や喉の痛みには余り効果がない。口渇があるような明らかな熱証の場合には


用いてはいけない。


 

咳や関節の痛みが強いものには麻黄湯を用いる。

虚弱者には桂枝湯や香蘇散を用いる。

鼻詰まりを目的とする場合は葛根湯加川芎辛夷を用いる。

肩こり神経痛

初期で慢性化していないもの。

独活を加えた独活葛根湯もある。


 


局方収載

第十五改正の日本薬局方から、上記構成生薬を乾燥エキス化した「葛根湯エキス

(Kakkonto Extract)が収載された。


 


 


葛根湯を題材にした作品


 


葛根湯医者(落語)】


 


 来る人来る人に漢方薬の一種である葛根湯を薦める医者がいた。


 


「頭が痛い? 頭痛ですね、葛根湯をぉあがり。次は胃痛? 葛根湯をぉあがり。


  今度は筋肉痛? 葛根湯をぉあがり。次は・・・」


 


「先生、私は単なる付き添ですが!」


 


「付き添い? 退屈でしょう、葛根湯をぉあがり!」


 


 落語の枕話の一つ。「頭が痛い」「腹が痛い」「目が痛い」などのどんな患者にも

葛根湯を処方して誤魔化してしまう。


しまいには付添いの人にまで「まあ、いいから」と葛根湯を飲ませるという藪医者の話。


 


   落語家に学ぶ「笑い」のつくりかた


桂 歌蔵 水曜社 1,260円 ISBN:978-4-88065-187-3 


 


 葛根湯医という言葉は上記の通り藪医者という意味合いと、漢方薬というのは数種類の

薬剤を調合した物であるから、必要とあらば一つの処方でも取捨選択次第で何種類もの

組み合わせ服薬方法が存在するため、それを使いこなせる知識を持った名医であると

いう意味合いの、二つの側面を持つ。


 


    


講談 碑夜十郎(上・下) 半村 良 講談社


    


藪医者の名前名鑑

流石に落語らしく、出てくる医者の名前もおかしな物ばかりが出てくる。


 


甘井羊羹:さじ加減の甘さを羊羹にたとえて。




山井養仙:「病よう(治)せん」と言う駄洒落から。上方でよく使われる名前。


       ※説明上手名医とも云われる!。(碑夜十郎に登場)




藪井竹庵:藪医者の【】に因んだ漢字を並べて名前らしくしたもの。


 


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%9B%E6%A0%B9%E6%B9%AF


by inemuri_hansui | 2008-12-03 12:20 | 昔のお医者 | Comments(0)
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by 居眠り半睡
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